阪神淡路大震災と西登戸自主防災会の再出発
平成7年(1995年)1月17日未明に発生した阪神淡路大震災はマグニチュード7.3の都市直下型地震として、家屋倒壊と火災で6500名の死者がでて日本中に衝撃を与えました。西登戸自治会も義捐活動が行われましたが、自分たちの防災救援体制を見ると、休眠状態で、規約も機材もありませんでした。
そこで規約と体制を作り直して西登戸自主防災会が再出発しました(平成8年4月~)。その後、毎年2回の防災訓練をおこない、町内各所に消火器庫を設置し、毎月2回の防災防犯パトロールを行うようになりました。
また一時避難する公園が西登戸公園1ヶ所しかなかったので行政に働きかけて国税庁独身寮跡地に登戸5丁目緑地公園を確保しました(平成22年2010.10)。
行政が指定する広域避難場所の千葉大学は遠いということで、緑町中学校を西登戸と春日町の避難所とし、避難所運営準備委員会で整備や備蓄、避難訓練を行っています。
このような活動の積み重ねのお陰か、株式会社リクルート住まいカンパニーが実施した「災害発生時に求められる”住民の共助力”に関する実態調査(2021.3.10)」で【街の共助力 偏差値】ランキング 関東地区(1都4県)の第1位になったのはうれしいことです。
文 松田 啓一(平成19~令和元年度 自治会長)
【調査概要プレスリリース】より抜粋
・・・1都4県で最も共助力が高かったのが、千葉県千葉市の駅「西登戸」・・・西登戸自治会主催の「福寿 石尊神社御霊渡御」では毎年子ども神輿を行い千葉登戸の文化として継承されています。また登渡神社では例年9月に「例祭神輿渡御」を執り行うなど、古くから継承されてきた地域イベントが今もなお、地域住民のつながりを強める一要素になっているのかもしれません。